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配信日:2018.09.25
わずかに紫がかった銀色の髪は、月夜でも朝日に映えるススキの穂のように美しく輝き、青みを帯びた瞳は泉よりも澄んでいたという。雪の夜、月の夜、風の夜、昼夜を問わずして、ともしびをつむぐような巡礼の旅は人知れず続いた。気がつくと、町には彼女がいた。
見た目には、ただの娘にしか見えなかった……。 物静かで、いつも寂しげな表情をした娘は、町から町へと旅を続け、通り過ぎた町に、さまざまな言葉を残した。
彼女は人々に明日への警鐘を説いた。進むべき道。心がけるべき、いくつかの事柄。災いの波が、さざ波のうちに……。危惧が脅威へと変わる前に……。それが自分の使命であるかのように彼女は巡礼の旅を続けた。
娘は未来を知る力を持っていた。彼女は生まれついての魔女だった。
良い予言が当たれば人々は彼女を賛美し、悪い予言が当たれば、魔女の呪いと、ののしった。白き魔女。いつの頃からか、人々は彼女のことをそう呼んだ。
それは今から20年ほど昔……。 まだ、世界にはカンドもチャッペルもなく、魔法があまり知られていない時代のことだった。魔女が畏恐と恐怖の存在であった頃の事である。 やがて、白き魔女は人々の前から姿を消した。 今では消息を知る者もなく、ただ、言い伝えのひとつとして、語られるに過ぎない。昔、白き魔女と呼ばれる娘がティラスイールを旅した。さまざまな言葉を残し、白き魔女は姿を消した。
本作は1994年にリリースされたロールプレイングゲーム。オリジナルとなる『英雄伝説III』をベースに、システムやゲームバランスを改良したことから、『リニューアル』とタイトルについています。
プレイヤーは、弱虫な少年「ジュリオ」とヒロインの「クリス」の二人を操作して、村の成人の儀式で巡礼の旅をし、やがて白き魔女に興味を持っていきます。
ゲームはトップビューのランダムエンカウント、戦闘はオートバトルとなっており、誰もが直感的にプレイできる内容に仕上がっています。ただし、序盤では仲間の人数が少ないことから、苦戦することも……そんなときはコマンドメニューの戦闘設定を調整しておくといいでしょう。
本作ではファルコムらしい壮大なストーリーと、ユニークな寸劇などが楽しめる内容になっており、まさに王道のRPGを楽しめます。遊びごたえも抜群で、なんと序章と第1章だけで、前作を超えるボリューム。全9章の長編となっています。
なお、英雄伝説シリーズとしては、第2期となる『ガガーブトリロジー』の第1作目という位置づけで、『英雄伝説IV 朱紅い雫(あかいしずく)』、『英雄伝説V 海の檻歌(うみのおりうた)』と世界観を共有しながら物語は展開します。