ボーステックの代表作『レリクス』が、Windowsで衝撃の復活……世界観を継承しつつ劇的な変貌を遂げて帰ってきた『ザ・リカー・オブ・オリジン』のサウンドトラックが登場。
元祖『レリクス』には、オープニングとエンディング以外は音楽がなかった。むしろあの重苦しいまでの「静寂」こそが、『レリクス』の音楽だったのだといえるのかもしれない。いっぽう、12年の時を経て甦った本作は、画面のクオータービュー化にあわせて演出面も全体的に強化され、映画音楽志向の暗く重厚なサウンドが、新たな息吹を『レリクス』にもたらしている。しかしそれはやはり、本質的に「静寂」の延長線上にある音楽だ。存在感を削ぎ落とし、あくまで静かに囁きかける……それでいて芯のある……そういう音楽である。
BGMを手掛けたのはみらあじゅ氏。ビクター音楽産業にて数々のゲーム音楽を手掛け、現在は銚子電鉄応援歌の制作など、一風変わった活動を展開しているミュージシャンである。そして『レリクス』といえば、オープニング&エンディング曲もこだわりどころだ。元祖ではクリスタルキングの楽曲が話題となったが、本格ロック・アーティストを起用する姿勢は本作も変わらず、今回は風祭東氏が作曲を手掛けている。