樋口秀樹のデビュー第3作目にあたるPC-9801作品『くるみちゃんにんじゃあ』。そのゲームミュージックをEGG MUSICにて初サントラ化!
『機械じかけのマリアン』『ばにぃはんたぁ零』と同様、本作も美少女ゲームでありながら、笑えるシナリオと軽妙な演出に徹した、初期すたじお実験室らしい作りの一作となっている。忍者モノだけに、サウンド面では和風な要素が目立つが、さり気ないコミカル・テイストと緊迫感がうまく同居しており、全体としてはバラエティ豊かに聴かせる内容となっている。『ばにぃはんたぁ零』とならんで、「iBGM」時代ではもっとも聴きごたえのある樋口秀樹作品といえるだろう。