『ラングリッサー ドラマティックエディション』(1998)は、前年に発売された『ラングリッサーI&II』をセガサターンに移植したものである。ゲーム内容は基本的に同じだが、後発だけあってビジュアル/シナリオ/サウンドがさらに強化されている。深みと重厚さを増したそのゲームミュージックを、EGG MUSICにて初サントラ化!
プレイステーション版同様、ほとんどの楽曲は岩垂徳行の手がけた『デアラングリッサー』が元となっている。プレイステーション版のドライでストイックな音づくりも捨てがたかったが、サターン版は『ラングリッサーV』直前期の作品とあって、内蔵音源の使いこなしが素晴らしく洗練されており、ストリーム楽曲もよりパワーあふれる演奏となっている(エンディング2『A Story Foever』はその最たるもの)。メガドライブ版に始まる『II』サウンドの系譜において、『デアラングリッサーFX』とならぶ最終形態といえるだろう。