アーティスト / 詳細


システムサコムは1980年代から1990年代にかけ、独創性あふれる数々の名作を世に送り出してきたパソコンゲーム・メーカーである(現在はコンピュータ周辺機器メーカーとして活躍)。初期はマーク・フリント作品や『メルヘンヴェール』など、高い技術力と華麗なグラフィックスを駆使したゲームで他社にはない存在感を放ち、のちには「ノヴェルウェア」という新スタイルのアドベンチャーゲームを確立。これはサウンドノベルやビジュアルノベルといった「読ませる」アドベンチャーゲームの先駆となった。

システムサコムはまた、音源ボードやMIDIボードなどを自社開発するなど、音楽面にも並々ならぬ力を注いでいたことで知られるメーカーである。そしてそのサウンドの中核を担っていたのが、夭逝の天才コンポーザーと称えられる故・斎藤学氏だった。当時のゲーム音楽としては一級品の端正かつ優雅な作風は、歴史に埋もれるにはあまりにも惜しい逸品といえる。日本初のMIDI対応ゲーム『38万キロの虚空』に代表されるその功績は、今後も末永く語り継がれていくことだろう。

■公式ホームページ

■代表作

配信中のアルバム
『EVOLUTION オリジナル・サウンドトラックス』
システムサコムがFM TOWNSに残した唯一の完全オリジナル作品『EVOLUTION』(1988)。メインコンポーザ・斎藤学が、MIDIを用いた楽曲制作に初挑戦。MT-32をメインに据えたジャズファンク色の濃厚なサウンドは、「従来とは違ったものを作る」という意気込みの賜物であるといえる。
『シャティ PC-8801サウンドトラックス』
ノヴェルウエア第二弾『Chatty』(1988)。複雑に絡み合う人間ドラマに似つかわしい音楽は、故・斎藤学氏。ドラマチックでありつつもBGMとしての抑制も効かせた後期・斎藤学サウンドの、実質的な原点とよべる。ノーマルFM音源版とサウンドボードII版をともに収録。EGG MUSICにて初サントラ化!
『38万キロの虚空 コンプリート・サウンドトラックス』
『38万キロの虚空』は日本のゲーム業界全体初のMIDI対応ゲームということで、当時少なからず話題を呼んだ。モノクロームな近未来SFワールドを彩る、ジャズ基調の渋くも瀟洒なサウンドは、故・斎藤学の手によるもの。X68000版、PC-9801版のFM音源トラックも余さず収録し、EGG MUSICに登場。
『ソフトでハードな物語 コンプリート・サウンドトラックス』
システムサコムのノヴェルウェア・シリーズ第三弾『ソフトでハードな物語』(1988)。音楽は、故・斎藤学氏が手がけている。クラシックの代表曲をモチーフにした楽曲や、当時の代表的なゲーム音楽をパロディ化したものなど、ゲームの内容にそった遊び心満載のタイトルが、コンプリート・サウンドトラックとして、EGG MUSICに登場。
『ソフトでハードな物語II コンプリート・サウンドトラックス』
前作をそのまま引き継いだ由緒正しい続編、ノヴェルウェア第四弾『ソフトでハードな物語II』(1989)。前作よりさらに一歩踏み込んだ、数々のパロディを含む楽曲群を、無理なく融合してみせる故・斎藤学氏の手腕は、流石の一言。そのゲームミュージックが、前作同様のコンプリート・サウンドトラックとして、EGG MUSICに登場。
『闇の血族 X68000サウンドトラックス』
ノヴェルウェアシリーズ第六弾『闇の血族』はMIDI音源・CM-64にフル対応した初のゲームタイトル。音楽を担当する細谷晴夫、斎藤学の両名ともクラシックに精通したピアニストであり、重厚なアコースティック・ピアノを活かしたサウンドには、優れた説得力がある。CM-64版、MT-32版、そしてもちろんX68000の内蔵FM音源版も網羅し、EGG MUSICで初サントラ化!
『闇の血族 完結編 X68000サウンドトラックス』
音楽は引き続き細谷晴夫/斎藤学が担当。FM音源版とMIDI音源版(MT-32およびCM-64)を全収録に加え、作中では演奏されない、前作楽曲の別バージョンも余さず収録。故・斎藤学が全編にわたって作編曲を手がけた最後の作品、待望の初サントラ化!
『プロヴィデンス オリジナル・サウンドトラックス』
『プロヴィデンス』はシステムサコムが1989年に発売したアクションRPG。音楽を手がけたのは同社の代表的コンポーザーであった故・斎藤学氏。軽快で耳に残る曲や、哀愁溢れる美しいメロディの曲など、同時期の『ヴァルナ』とともに、この路線において双璧をなすサウンドである。今回の初サントラ化にあたって、通常音源(OPN)版楽曲で一部の音が消えてしまう問題を解決し、完全な形での収録となっている。
『ヴァルナ オリジナル・サウンドトラックス』
アクションRPG『ヴァルナ』はNPCとの会話がクリアの鍵。軽快な音楽は故・斎藤学氏の手によるもの。OPN版におけるイントロ一部欠けも修正した完全版サウンドトラック、遂にリリース!
『ユーフォリー オリジナル・サウンドトラックス』
本作はシステムサコムが1987年にX1だけで発売したアクション・アドベンチャーゲーム。知名度は決して高くないが、故・斎藤学氏のデビュー作にして最高傑作との呼び声も高く、のちに『海腹川背』を手がけた酒井潔氏の初期作品としても、一部で語り継がれている伝説的タイトルを、FM音源版・PSG版あわせて待望の初サントラ化!
『DOME コンプリート・サウンドトラックス』
1988年に数々の機種で発売されたノベルウェア・シリーズ第一弾『DOME』。そのゲーム音楽がひとつにまとまり、コンプリート・サウンドトラックスとしてEGG MUSICに登場。各音源の代表としてPC-8801版(OPN), X68000版(OPM), FM-7版(PSG/OPN)を収録しているので、それぞれ微妙に異なる味わいのサウンドをお楽しみいただきたい。
『幽霊君 リマスタード・サウンドトラックス』
システムサコム唯一のMSXオリジナル作品。幻の『DS版幽霊君』まで完全網羅してのサントラ化は、今回初!本作は『ユーフォリー』で名を馳せた酒井潔&故・斎藤学コンビの第2作目。格段の洗練を遂げたPSGサウンドは、一聴に値する出来。ポルタメントを駆使した滑らかなメロディ、タイトで陽気なパーカッションが魅力だ。
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