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012 ファランクス

X68000オリジナル傑作シューティング

  • ファランクス
  • 機種:X68000
  • ジャンル:シューティング
  • 開発/発売:ZOOM
夢のゲームPC、X68000!

PC-8801、PC-9801、FM-7、X1などのプラットフォームによって遊べるゲームが違った80年代、機種選びという点で大きな旋風を巻き起こした機種があった。それが1987年にシャープが発売したX68000である。「マンハッタンシェイプ」と呼ばれる左右分割ツインタワー型デザイン、国産機としては初めてMPEG(MPEG-1)による動画再生を可能にするなど、その機能は実に素晴しかった。グラフィックス一つをとっても、当時の多くの機種が16色表示などといっていたところに、6万5535色表示を可能にしており、そうした高い表現力はゲームにおいてもいかんなく発揮されたのである。

ゲーム機としてのX68000に、多くのPCファンが魅力を感じたり、嫉妬を感じたことだと思う。実は筆者もその一人。X68000初代機には「グラディウス」がおまけについており、のちに「源平討魔伝」「ゼビウス」「スターフォース」「スペースハリアー」などが移植されたほか、ユーザーによる勝手移植で「ドルアーガの塔」なども遊べたりもした。アーケードに家庭用のPCが追いついた! そんな印象を持ったものである。

X68000用はアーケードからの移植が多かったが、オリジナルタイトルも多数リリースされた。その中でも印象的だったのは「ジェノサイド」「ラグーン」「オーバーテイク」「ファランクス」といったZOOMのタイトルたちだ。今回はX68000オリジナルシューティングとして名高い「ファランクス」を紹介しよう。

アニメーションの多いオープニングシーンには当時感動したモノだ。

ファランクスの発進シーン。ステージ1の多重スクロールにみとれたのも懐かしい想い出。


横シューの傑作!

X68000オリジナルタイトルとして登場した「ファランクス」は、硬派な横スクロールシューティング。多重スクロール、半透明機能、ラスタースクロール、X68000の機能をフルに使っていると言っても過言ではなく、当時のアーケードゲームに匹敵するクオリティだった。オープニング一つを見ても、当時のレベルとしては最高峰のデキ。ふんだんなアニメーションや、拡大機能などは実に斬新だったように記憶している。アーケードならともかく家庭用のPCでここまでできるとは! とモニターに見入ってしまったほどだ。

プレイヤーは戦闘機A-144・PHALANXを操作して次々に襲いかかる敵を撃墜していく。出現するパワーアップアイテムをとることで、レーザー、ホーミング、チャージシュート、バウンドボール、ミサイルといった武装をチェンジしながら戦い、さらに装備に応じて異なる特殊攻撃も。もちろんステージの最後には巨大なボスキャラも登場。シューティングゲームの定番要素はほぼ押さえているといっても過言ではない。おまけに難度も高めなので、硬派シューティングファンには、かなり楽しめたはず。ただし、後半のステージではおちゃらけた要素があったり、ステージ3は洞窟で進路の選択を誤ると最初に戻されたりといった要素があったために、硬派シューティングファンから不興を買ってしまったという一面もあった。ここさえなければ、もっと楽しめたのに残念でならない。

とはいってもゲーム自体の完成度は高いし、今遊んでも十二分に手応えを感じさせてくれる。近年、シューティングというジャンルは息を潜めてしまったのは非常に残念だが、こうして今も過去の名作をプレイできるのは、実にありがたいモノ。久々にプレイしたファランクスはやはりおもしろかった。本作は敵の出現パターンや、弱点を覚えないことには攻略は難しい覚ゲーであり、筆者はすっかり忘れていたために苦戦したが、また頭にたたき込んでみるかな? と攻略心に火がついてしまった。しばらくはファランクスで夜を明かしてしまいそうである。


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『PHALANX オリジナル・サウンドトラックス』

画面の奥から攻撃してくる敵。当時では、なかなかに斬新な演出だった。

ステージ1のボスキャラ。部位ごとに壊れるので、まずは両手をなくして……。

ステージ2は水中。透明感のあるグラフィックスはなかなかに美しい。

オープニングの最後でY/U/K/I/Oの4つのキーを同時に押すと、スカートが……。

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