2025/06/19 配信
ルワンダ島に平和を取り戻すべく、勇士トリトーンが立ち上がる秀作アクションRPG。MSX版は中ボスの追加や攻略法が異なるぞ!
不気味なほど静かな海に、深い霧につつまれた孤島、ルワンダ島がある。かつてそこは平和な島であった。しかしあまりにも平和であったがゆえ、突如、妖怪“ペイ・バルーサ”が手下を引き連れ、この島に攻め込んできた。島はあっという間に征服され、人々は地下奥深く閉じこめられてしまった。“ペイ・バルーサ”は、妖怪どもをあちこちに放ち、権力をほしいままにした。『昔より伝わる五色の妙薬を手にすることができるのなら、あの島に平和をとりもどすことができるのじゃが…』とある老人がつぶやいた。それを聞いたひとりの勇士が立ち上がった。
その名は“トリトーン”……。
本作は1986年にザインソフトからリリースされたサイドビューのアクションPRGです。プレイヤーは勇士トリトーンを操作して、数々のモンスターと戦い、“ペイ・バルーサ”に支配されたルワンダ島に平和を取り戻す冒険に出発します。
トリトーンは、主にジャンプと剣を駆使して戦います。敵の動きを見切りつつ、素早く近づいて剣を振り抜くことになりますが、ジャンプしながら切りつけると2倍のダメージが与えるという高等(?)テクニックも……。さらにトリトーンは成長することで魔法を習得し、敵の動きを止めたり、敵を一瞬で消し去ることができるようになります。敵に囲まれた際には積極的に使っていきましょう。
本作はアクションRPGですが、ただ敵を倒せば攻略できるというものではなく、特定の敵を連続して倒すことでアイテムが入手できるなどの謎解き要素なども用意されています。中には少々難しい謎もありますが、こういった要素が程よく盛り込まれているおかげでプレイは単調にならず、じっくりと楽しむことができます。
軽快でテクニックが必要なアクション性、程よく盛り込まれた謎解き、成長に従って習得できる3種類の魔法、巨大なボスとの戦いなど、アクションRPGの面白さがてんこ盛りの本作、アクションRPGファンならずともチャレンジしてほしい秀作です。
なお、MSX(ROMカセット)版では、強力なボス級キャラクターが追加されており、最終ボスの攻撃パターンも増えています。また、終盤の攻略には他機種とは異なる手順が求められるでしょう。