アーティスト / 詳細


スタジオWINGは、『波動の標的』や『怨霊戦記』といった、独特のサイキック&オカルト・アドベンチャーゲームで知られる老舗ソフトハウスだ。ゲーム音楽のありかたについても他社とは一線を画するこだわりを見せ続け、『白と黒の伝説』(MSX)ではオーディオテープによるミニマル・サウンドを全編にわたって展開。その後もきわめて個性的なFM音源サウンドを紡ぎ出し続けた。

同社を支えたメインコンポーザーは、武田昌治と宗野晴彦の二名。彼らはシンセサイザー・ミュージックの音響的な可能性にこだわった独自の方法論を構築。一聴するとひたすら数奇な、しかしプレイヤの精神を神がかり的に揺さぶるその音楽は「サイフォニック・サウンド」とも呼ばれ、ファンの間で高い評価を得ている。

スタジオWINGは、日本のゲームミュージック史における「特異点」だ。そのあまりに個性的なアプローチは、まさに唯一無二のものだが、いまだ正当に評価されているとはいいがたい。EGG MUSICでのリリースを通して、より多くの人々にご鑑賞いただければ幸いだ。

■公式ホームページ STUDIO WING HOMEPAGE

■代表作

配信中のアルバム
『白と黒の伝説 百鬼編 オリジナル・サウンドトラックス』
スタジオWINGのオカルト&サイキック・アドベンチャー路線を確立した記念碑的作品にして、宗野晴彦&武田昌治コンビのデビュー作。ゲームソフトとともに音楽テープを提供し、ゲーム中にそれを同期再生するという異例の手法でも話題となった。当時のゲームミュージックという枠組みのなかでは、あまりに異質で、あまりに先鋭的な音楽。
『白と黒の伝説 輪廻転生編 オリジナル・サウンドトラックス』
1986年に発売された『白と黒の伝説・百鬼編』(MSX) の続編。前作同様、ゲーム音楽は付属のオーディオテープで再生するという独自の手法を用いているが、サウンドトラックとしての全体的な完成度は増している。このあたりから宗野晴彦&武田昌治コンビの共同作曲が増えていったという。
『白と黒の伝説 アスカ編 オリジナル・サウンドトラックス』
『白と黒の伝説』シリーズ最終作。前作前々作同様の付属音楽テープによるゲームミュージックを携え、1986年に登場した。物語がさらに壮大な展開を見せる一方で、宗野晴彦&武田昌治コンビのシンセ・ワークはさらなる調和へと向かう。
『魔界復活 PC-8801 オリジナル・サウンドトラックス』
スタジオWINGがパソコン内蔵FM音源での音楽に初めて本格挑戦した一作。音楽担当は同社メインコンポーザーのひとり、武田昌治氏。本編オリジナル・サウンドトラックだけでなく、付録音楽テープのアレンジ楽曲(こちらは宗野晴彦氏)ももちろん収録。
『魔界復活 X1 オリジナル・サウンドトラックス』
スタジオWINGがパソコン内蔵FM音源での音楽に初めて本格挑戦した一作。音楽担当は同社メインコンポーザーのひとり、武田昌治氏。先に出ていたPC-8801版から大幅な進化を遂げ、FM音源の使いこなしも一段グレードアップしている。
『波動の標的 PC-8801 オリジナル・サウンドトラックス』
『怨霊戦記』と並ぶスタジオWINGの代表作。音楽担当は武田昌治氏と宗野晴彦氏。奇抜な音が波のように押し寄せるそのサウンドは、1988年当時のゲーム音楽としてはあまりに前衛的。しかして単に「壊れた音楽」ではなく、オカルティックなゲーム内容と絶妙にマッチしたものであり、ある意味でWINGサウンドの真骨頂である。
『波動の標的 MSX オリジナル・サウンドトラックス』
『怨霊戦記』と並ぶスタジオWINGの代表作。隠されたもうひとつのMSX内蔵音源 "1-bit DAC" を駆使してサンプリングドラムとヴォイスを奏でるおそらく唯一のゲームでありながら、その音楽はかなり過小評価されている。しかし武田昌治+宗野晴彦コンビがソリッドなリズムにのせて展開するミニマルPSGサウンドは、むしろいまだからこそ聴きたい音だ。
『怨霊戦記 PC-8801 オリジナル・サウンドトラックス』
『怨霊戦記』 (1988) はスタジオWING・オカルティックAVG路線の集大成ともいえる作品。音楽はもちろん武田昌治+宗野晴彦コンビ。前作『波動の標的』で導入された「W.S.E.S.」によるサウンドメイキングは、本作においてさらなる洗練へと向かう。WING流FM音源サウンドの完成形と呼べる音が、ここにある。
『怨霊戦記 MSX オリジナル・サウンドトラックス』
『怨霊戦記』 (1988) はスタジオWING・オカルティックAVG路線の集大成ともいえる作品である。武田昌治+宗野晴彦コンビがMSXのFM音源に初挑戦しているが、いい意味でMSXらしくない音になっており、ときおりアナログシンセ的な風情を醸し出してさえいる。
『魔宮殿 オリジナル・サウンドトラックス』
スタジオWING唯一のパズルゲームで、音楽もそれにふさわしく軽快なPSGポップ。一聴するといかにも当時のアクション・パズルらしいシンプルで可愛いサウンドだが、よく耳を傾けるとブリティッシュ・ニューウェーブの香りが漂ってくるあたり、WINGらしいといえるだろう。音楽担当は武田昌治氏。
『デストラクション オリジナル・サウンドトラックス 』
WING初期の代表作『白と黒の伝説』をPC-8801でリニューアル。音楽担当はおなじみ武田昌治+宗野晴彦コンビで、彼らが内蔵FM音源で手がけた実質最後の作品となる。ここにきて技術的なこだわりよりも、むしろFM音源本来の心地よさに回帰している感がある。その浮遊感、研ぎ澄まされた存在感は、他のFM音源ゲームミュージックで味わうことのできないものである。
『MIRRORS PC-8801&FM TOWNS オリジナル・サウンドトラックス 』
スタジオWINGがCD-ROM初対応作品として新機軸で送り出した、ヨーロッパを舞台とするオカルトホラー・アドベンチャーゲーム。デペッシュ・モードに多大な影響を受けつつ、武田昌治+宗野晴彦コンビがなみなみならぬ意欲を注いで作り上げた本作のサウンドトラックは、数あるWING作品のなかでも群を抜いて完成度の高いものといえるだろう。ファンならずとも必聴の一作。
『真怨霊戦記 PCエンジン オリジナル・サウンドトラックス 』
『真怨霊戦記』のサウンドトラックは、PCエンジンの内蔵音源でストリーミング再生を行うという、ちょっと変わった手法で展開されている。あえてCDオーディオを用いないのは、『MIRRORS』にもみられたループ処理へのこだわりだろう。しかしロービットなサウンドで聴くWING節もまた味わい深い。音楽担当は武田昌治氏。エンディング「アラハキのテーマ」は数あるWING楽曲のなかでも、特筆ものの盛り上がりをみせる。
『白と黒の伝説 真百鬼編 オリジナル・サウンドトラックス 』
MSXから始まった『白と黒の伝説』シリーズが、15年の時を経てWindowsで完結。かつては想像できなかったほどのハイクオリティ・サウンドで、『白黒』ワールドが繰り広げられる。音楽担当は『MIRRORS』以来のコンビ復活となる、武田昌治&宗野晴彦の両名。
『怨霊戦記外伝「庭川村伝説」 オリジナル・サウンドトラックス』
21世紀のWINGサウンド登場!『怨霊戦記外伝「庭川村伝説」』は2001年にFLASH版、そして2003年にダウンロード版という形でネット上で発表された作品だ。まるで「アラハキ」Remixアルバムのようなその楽曲群は、武田昌治氏のこだわりの産物といえるだろう。
『WING・ミュージック・ライブラリー Vol.1』
『WING・ミュージック・ライブラリー Vol.1』は富士通の大型販促イベント「電脳遊園地」会場にてカセットテープで販売された『怨霊戦記』のアレンジアルバム。『真怨霊戦記』エンディングのプロトタイプなど、レアトラック満載の一品だ。
『WING・ミュージック・ライブラリー Vol.2』
1990年に通信販売のみで販売された、伝説の『WING・ミュージック・ライブラリー Vol.2』。『Vol.1』では数々の作品から楽曲をピックアップし、さらにオリジナル曲を含めたベストアレンジアルバムという体裁をとっている。
『WING・レアコレクション』
『白と黒の伝説』以前のスタジオWING初期作品をメインにまとめた、スペシャル・オムニバス。後半はWINGの作品でも特に評価の高い『怨霊戦記』のBGMをさまざまなアレンジで収録。
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